第３回のスタート地点は北門大井戸、その名の通り松本城の北門があった場所に位置します。
この井戸は道から階段を下った低い場所にあるのですが、その理由は明治時代に総堀が埋め立てられた際その跡地に作ったからだそう。余談ですが、四柱神社も総堀を埋め立てた場所に建立したそうですよ。

ここで出会ったマダムに話を聞くと、このあたりには水巡りマップに乗っている井戸以外にも小さな井戸が沢山あるらしい！

北門大井戸から東へすぐの場所から南へ数百メートルの間、松本城で唯一現存している総堀があります。
片端町という地名は本来南北の道を挟んで両側にあるはずの武家屋敷が、西側に総堀があるため東側（片端）にしかなかったことに由来するそうですよ。

春になると土手沿いに満開の桜並木がみれますよ！

東門は、総堀と外堀の間である三の丸から外へ出る門です。
門の外側に馬出しという城を守るため門への出入りをしづらくするための場所があり、この井戸はその跡地にあるそうですよ。

レトロな雰囲気の建物が多くて、ノスタルジックな気分♪

この道の下には先ほどの総堀の水を女鳥羽川へ排水するための水路（暗渠）が通っています。建物と建物の間の石畳でできたすれ違うのも一苦労なとても狭い道です。

喧騒から少し離れた静かな雰囲気が異世界に来たみたい

ナワテ横丁を抜けると道は開け縄手通りにでます。先ほどの道下の水路は西に折れ流れていきます。
少し行くと、緑橋と書かれた橋のようなものがあり、かつて地上に水路が流れていた時の名残を見つけることができます。

よく見ないと見逃しちゃいそうですね～(;´∀｀)

さらに少し西へ行くと、道下の水路は女鳥羽川へと注ぎます。
縄手通りからではわかりづらいですが、対岸から見ると水が流れ落ちる様子がよく見えます。

ただの排水管かと思ったら、こんなに奥の深いものだったなんて Σ(´∀｀；)

四柱神社の鳥居の正面に、なわて若返りの水という井戸があり、すぐ隣から女鳥羽川の川辺へ下ることができます。
先ほどの水路が流れ落ちる場所もすぐ目の前まで見に行くことができます。

川沿いのベンチで名物のたい焼きを頬張りながらおやつタイムなんてのもありですね♪