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花火の製造工程
1
花火の製造工程
華松煙火の工場に密着して
花火玉作成の工程と
実際に打揚げるまでの工程をご案内。
STEP 1
配合工程・割り薬作り
数種類の原材料(薬品・金属粉)を配合します。主に星と割り薬の二種類の火薬を配合します。
割り薬の芯材(綿実)
星となる火薬
割り薬の芯材(もみ殻、シイナ、綿実)は、水分を含ませながら黒色火薬をまぶし、天日干しします。
黒色火薬をまぶした割り薬を天日干し
「星」とは、空中で光る火薬のこと。花火の色をつくっています。
「割り薬」とは、花火をはじかせる元になる火薬です。
色の配合は企業秘密...会社それぞれのカラーがでます。
STEP 2
星かけ
配合工程でできた火薬を丸い球状の形(星)に成型していきます。
2mmの芯に水分を含ませながら火薬をまぶして大きくしていきます。
火薬をまぶす様子
機械を回転させ丸く成型
星一粒一粒均等にまぶし、0.5㎜程大きくなったら天日干しします。
この作業を繰り返し、大きいもので20㎜程の大きさにしていきます。
完成した星
完成した星を天日干し
星かけ作業で花火の綺麗さが決まるため、一番難しく、重要な作業といわれています。
STEP 3
組み立て工程
玉の半分ずつ星、割り薬を詰めていきます。花火の種類によって並べ方は異なりますが、 小さい花火玉は半分ずつ詰めた玉を人の手で合体させ球体にしていきます。
小さい花火玉の組み立て
尺玉には20数個の小さな花火玉を詰めることができ、詰め方も重要で綺麗に詰めないと綺麗な丸になりません。
尺玉のような大きな玉は半分詰め、もう半分は上部をくりぬいたものをのせ、上から詰めます。 また、中身が動かないように隙間なく割り薬を詰めます。
尺玉の組み立て
職人さんによって組み立て方は異なり、職人同士やり方を尊重しています。
STEP 4
玉貼り
組み立てた花火玉に、のり付けされたクラフト紙を規程の枚数まで乾燥を繰り返しながら貼ります。
クラフト紙にのり付け
のりは2,3日は乾かないので、2,3日分を事前に仕込んでおいても大丈夫なんです。その分乾燥には時間がかかります。
尺玉(直径約30㎝)の花火玉はクラフト紙を60枚貼ります。
1回に貼る枚数は6枚と決まっており、尺玉はこの工程を10回繰り返してようやく完成します。
完成した二号玉(直径6cm程度)
完成した尺玉(直径30cm程)
STEP 5
打揚げ事前準備
打ち揚げの筒の一番下に火薬を入れます。(その火薬の量で花火の打ち上がる高さが決まります)
火薬の上に花火玉を入れます。
花火の高さを決める火薬
一番上にザラ星というものを入れると、打揚がる時の線に色がつきます。
ザラ星を入れないと色はつきません。
ザラ星
そして、事前に打揚がる順番やタイミングなどプログラムを組んでおきます。
打揚げ操作機器
打揚げの際、ピューという音がする花火は花火玉に音の鳴る笛をつけているんです。
STEP 6
打揚げ当日の準備
打揚げ約4時間前から現場で準備を始めます。
事前準備でセットした筒とプログラムを組んだ機械をセットにして打揚げ場所に設置します。
打揚げ準備
ナイアガラの設置は鉄の長い棒とロープで巧みにセットしていきます。
棒に杭を打ったり支えを置いたりせずロープをたるみなく張ることによって棒を直立させるので、 技術と力が必要です。
ナイアガラ設置準備
「ナイアガラ」とは、網仕掛けの花火の一種。火薬を詰めた筒を等間隔につるし、一斉に点火する仕掛け花火です。
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